- サイト運営後すぐにドメインパワーが上がっている
もしかして、以前にそのドメインを誰かが使用していたかもしれません。
新規に独自ドメインを取得してサイト運営を始めた方。
ドメインパワーを測定したら既に上がっていた。なんて話をたまに聞きます。
その場合、中古ドメインを使っているかもしれません。
意図して中古ドメインを購入し利用されている方ならご存じかも知れませんが、ドメインパワーは以前のドメイン状態を引き継いでいる場合があります。
本記事を確認することで、意図せず中古ドメインを利用している可能性を確認できます。
ドメインパワーがあるが、実は悪質なサイトを運営していたドメインを使っている可能性もありますので、念のため確認してくださいね。
この記事の構成です。
- 中古ドメインとは?
- 中古ドメインだとなぜドメインパワーが上がっているのか
- 中古ドメインの危険性
- 使っているドメインが、中古ドメインか確認する方法
中古ドメインとは?
中古ドメイン。またはオールドドメインと呼ばれていますが、名前の通り以前に使われていたドメインです。
実は私も、以前に別のドメインを取得していましたが、運用しなくなったため手放しました。
今そのドメインは、別の方が利用されています。
このように、過去に他人が使っていたが手放したドメインの事を指します。
中古ドメインを専門に扱っている販売業者や、中古ドメインのオークションなどもありますよね。
最近では、「サークルK サンクス」がファミリーマートに吸収合併されたため、今まで使用していたドメイン(circleksunkus.jp)がオークションにかけられ、2019年6月に約6,000万で売買されたみたいです。
このように
- 認知度がある
- ドメインパワーが高い
のドメインは高額で取引されます。
ただ、そこまでの価値が無いドメインだと、通常の新規ドメインと同様に利用ドメイン一覧に載ってくる可能性があります。
そのため、サイト運営後にドメインパワーを図ったらいきなり上がっている。といった場合は、そのドメインが、中古ドメインである可能性がもあります。
中古ドメインだとなぜドメインパワーが上がっているのか
ドメインパワーを測定できるサイトはいくつかありますが、ブロガー界隈でよく使われているサイトは、登録不要で直ぐ確認できるパワーランクチェックツールです。
無料SEOツール「パワーランクチェックツール」
▼ドメインの強さを数値化する根拠
そのドメインに対する被リンク数や被リンクの質をはじめ、ドメイン取得時からの期間(ドメイン年齢)等、様々なデータから独自のアルゴリズムで算出し、SEO観点でのドメインの強さを数値化したものです。
独自アルゴリズムでドメインパワーを算出しているとのことですが、ドメインパワーは被リンクが大きく影響しています。(どの測定サイトでも同様)
被リンクをしているリンク元サイトが、以前使われていたサイトに対して行っていた場合でも、そのまま放置していたら、新たにそのドメインで利用開始したサイトに対する被リンクとみなされます。
そのため、以前のサイトに対するドメインパワーでも、今のサイトに引き継がれ、新たにサイト運営を開始したサイトにもかかわず、ドメインパワーがある状態になっています。
中古ドメインの危険性
ドメインパワーが引き継がれているならラッキー!と思われるかもしれません。
以前のドメインの使われ方が良質なサイトなら問題ありませんが、悪質に使われていた場合には要注意です。
悪質な使われ方をしていたドメインの場合、Googleからペナルティーを受けている可能もあります。
Googleのガイドラインに以下のような記載があります。
次のような手法を使用しないようにします。
- コンテンツの自動生成
- リンク プログラムへの参加
- オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
- クローキング
- 不正なリダイレクト
- 隠しテキストや隠しリンク
- 誘導ページ
- コンテンツの無断複製
- 十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
- ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
- フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
- リッチ スニペット マークアップの悪用
- Google への自動化されたクエリの送信
これらのガイドラインに違反した場合、Googleからペナルティを受けますので、Googleにインデックスされない。またはインデックスされても検索順位が上がらないケースが考えられます。
SEOの精度が低かった時代では、検索順位アルゴリズムの抜け道として
- 自作自演リンク
- 自動プログラムやサービスによるリンク
- 過剰な相互リンク
というブラックハットSEOの手法が横行していました。
そのリンクの残骸が、今でも残っている可能性があります。
まったくの新規ドメインなら、Googleからペナルティーをあらかじめ受けている事はありませんが、中古ドメインが疑わしい場合には、被リンクやペナルティーの有無を確認しておいた方がいいでしょう。
使っているドメインが、中古ドメインか確認する方法
新規ドメインだと思って契約したドメインが、中古ドメインなのか調べたい。
という方は、
- Googleにインデックスされているページを確認
- Search Consoleで被リンクを確認する
- ドメインがブラックリストに載っていないか確認する
- Search Consoleでペナルティを受けていないか確認する
- ドメイン年齢を確認
- インターネットアーカイブで過去履歴を確認する
の方法があります。
1つでも当てはまる場合は、過去にそのドメインが利用されていた可能があります。
Googleにインデックスされているページを確認
Googleの検索キーワードで
site:自分のサイトのURL
と検索してみます。
そのドメインとして、Google上にインデックスされているページが検索結果に表示されます。
自分が公開したページ以外が検索一覧にあった場合は、中古ドメインの可能性があります。
Search Consoleで、被リンクを確認する
Google Search Consoleの左側メニューから『リンク』を選択して、そのサイトにリンクを張っている元サイトを確認できます。
外部リンクに、悪質(そうな)サイトからリンクが張られている場合は、以前にドメインが使われていて、その利用期間中にリンクが張られていた可能性があります。
ドメインがブラックリストに載っていないか確認する
使っているドメインが、ブラックリスト一覧に載っているか調べられるサイトで確認します。
自分のサイトURLを調べ、最下部の「その他の情報」が全て『〇 SAFE』になっていれば、ブラックリストに載っていません。
『〇 SAFE』以外があったら、ブラックリストに載っているドメインとなります。
ブラックリストに載っているという事は、以前に悪質な使われ方をされていたドメインになります。
Search Consoleで、ペナルティを受けていないか確認する
Google Search Consoleの左側メニューから、
セキュリティと手動による対策 > 手動による対策
を表示し、そのサイト上の手動ペナルティの有無を確認できます。
ペナルティが存在したら要注意です。
ドメイン年齢を確認する
ドメイン年齢を簡単に調べられるサイトです。
- ドメイン取得日より、自分が取得した日より過去日。
- ドメイン取得日より、ドメイン年齢が古い場合
この場合は、以前に使われていたドメインの可能性があります。
インターネットアーカイブで過去履歴を確認する
サイト情報を自動的にアーカイブされている場合があります。
その場合、ウェイバックマシン (Wayback Machine)でそのサイトの過去状態を表示することができます。
具体的な操作方法はこちら
>>世界中の過去サイトを表示・分析する方法【インターネットアーカイブ】
まとめ
同じドメイン名は取得できないため、新規ドメインだと思っていても、実は中古ドメインだった。ということは起こりえます。
せっかく自分の運営サイトと一致したドメイン名を取得しても、実は以前に悪質な使われ方されていた中古ドメインでした。となると悲惨ですよね。
そのまま運用していても、ペナルティがあればせっかく書いた記事もGoogleにインデックスできず、世に公開さえできない状態に陥ります。
新たにドメインを取得し直すか、以前に使われていた痕跡を全て削除して利用し続けるかの判断にもなりますので、一度確認してみてはいかがでしょうか。