- 「モバイルファーストインデックス」最近聞くけど、どういうこと?
- 検索順位に影響あるの?
- サイト運営しているけど、何をしたらいいの?
モバイル ファースト インデックスは、インデックス登録とランキングの決定についてモバイル版のコンテンツを使用することで、ユーザー(主にモバイル ユーザー)が探している情報を見つけやすくするための仕様です。この仕様変更は、2020年9月までに全Webサイトに対して有無を言わさず移行されるため、事前にサイト運営者は意識しておく必要があります。 本記事では、モバイルファーストインデックスについてサイト運営者が知るべき情報を解説しています。 この記事の構成です。
- モバイルファーストインデックス(MFI)とは?
- モバイルファーストインデックス(MFI)の変更前後の比較
- モバイルファーストインデックス(MFI)で検索順位を落とすサイトとは?
- モバイルファーストインデックス(MFI)移行の確認方法
- モバイルファーストインデックス(MFI)のまとめ
目次
モバイルファーストインデックス(MFI)とは?

モバイルファーストになった経緯
なぜ今まで通りのPC表示のコンテンツではなく、スマホ表示のコンテンツを評価するようになるのでしょうか? その理由は、モバイル(主にスマホ)利用者が増加し、PC利用者を上回ったからです。 総務省がまとめている「情報通信機器の保有状況」より、世帯の情報通信機器の保有状況が、2018年時点で- PC(パソコン):74.0%
- スマホ:79.2%
モバイルファーストインデックスへの切替え時期
では、具体的にいつからモバイルファーストインデックスになるのでしょうか? 実は、Googleによりモバイルファーストインデックス登録に対応済みと判断されたサイトについては、順次移行されております。 これは、2018年3月27にGoogleが発表しております。本日、Google は 1 年半の慎重な実験とテストの結果、モバイル ファースト インデックスのベストプラクティスに準拠したサイトの移行を開始したことを発表します。
時系列にみるモバイルファーストインデックスの移行推移
あらため時系列で追ってみますね。 (全てGoogleが発表している情報です)- 2016年11月5日:モバイルファーストインデックス登録に向けた実験を開始。
- 2017年12月19日:モバイルファーストインデックスに対応しているかサイトごとに評価し、対応しているサイトから移行していく予定。
- 2018年3月27日:モバイルファーストインデックスに準拠したサイトに対して順次移行を開始。
- 2019年1月21日:モバイルファーストインデックスに移行したページが、世界的にみて半数を超えた。
- 2019年7月1日:これ以降にGoogleが新たに認識したサイトは、モバイルファーストインデックスに移行された状態で登録される。
- 2020年3月31日:検索結果に表示されるサイトの70%がすでに移行済み。
- 2020年9月X日:簡素化のためすべてのウェブサイトをモバイル ファースト インデックス登録に移行とする。
2020 年 9 月より、簡素化のためすべてのウェブサイトをモバイル ファースト インデックス登録に移行します。それまでの間も、システムによりモバイル ファースト インデックス登録に対応済みと判断されたサイトについては、引き続き移行していきます。そのため、サイトごとに順次移行中だが、2020年9月には全Webサイトが完全にモバイルファーストインデックスに切替わる予定です。 モバイルファーストインデックスに完全移行されるXデーが、2020年9月ということです。(正確な日にちは不明)
モバイルファーストインデックス(MFI)の変更前後の比較

今までのPCコンテンツでのインデックス方法
今までは、PCで表示された状態のコンテンツをGoogle上にインデックスして、ユーザーの検索要求に対して検索順位を付けて結果を表示していました。
これからのスマホコンテンツでのインデックス方法
今後は、スマホで表示された状態のコンテンツをGoogle上にインデックスして、ユーザーの検索要求に対して検索順位を付けて結果を表示することなります。
モバイルファーストインデックス(MFI)で検索順位を落とすサイトとは?

- レスポンシブ ウェブデザイン >同じURLとHTMLコードで表示する方法
- 動的な配信 >同じURLを利用するが、接続デバイスごとにHTMLコードを切り替える方法
- 別々のURL >接続デバイスごとにURLを切り替えて表示する方法
レスポンシブ ウェブデザイン
「レスポンシブ ウェブデザイン」については、同じURLで同じHTMLコードを利用するため、影響はありません。 ただし、影響がないのはあくまでも「モバイルファーストインデックス」についてのみです。 PCと同じ品質のスマホコンテンツが正常にインデックスできる。というだけで、インデックスされた後の評価については、また別な話になります。 インデックスされた後の評価については「モバイルフレンドリー」の考え方が適用されます。 具体的にはこちらで解説しています。 >>検索順位に影響があるモバイルフレンドリーとは【7つのチェック項目】「動的な配信」と「別々のURL」
この2つの方法は、PCとスマホでURLやHTMLコードが異なるため、検索順位を落とす可能性があります。 一般的な要因は以下になります。- スマホのコンテンツが、Googleに正常にインデックスできない場合
- スマホのコンテンツが、PCページのコンテンツに比べて、品質が劣る場合
スマホのコンテンツが、Googleに正常にインデックスできない場合
一番重要なことですが、スマホのコンテンツがGoogleに正常にインデックスされることが大前提です。 スマホのコンテンツがインデックスされない場合には、引き続きPCのコンテンツがインデックス対象になりますが、スマホに比べると評価が下がります。 インデックスできない状態の具体例として以下があります。- スマホページが noindex タグによりGoogleにインデックスできない
- スマホページが robots.txt ルールでブロックされている
- 1つのスマホページに、複数ページからリダイレクトされている
- スマホページがエラーページで表示できない
- スマホページのURLがインデックスできない状態になっている
スマホのコンテンツが、PCページのコンテンツに比べて、品質が劣る場合
今後はスマホのコンテンツがインデックスされるため、スマホ表示した際の品質が問われます。 主に以下を部分が、PCのコンテンツと差異が無いか確認しましょう。- 構造化データ
- コンテンツ(テキスト、画像、動画、リンクなど)
- メタデータ(タイトルと説明、robots メタタグ)
モバイルファーストインデックス(MFI)移行の確認方法

- 設定のインデックス クローラ で確認する
- カバレッジのメインクローラ で確認する
- URL検査のユーザー エージェントで確認する
設定のインデックス クローラ で確認する
設定を開いて「インデックス クローラ」を確認します。
カバレッジのメインクローラ で確認する
カバレッジを開いて、右上の「メインクローラ」を確認します。
URL検査のユーザー エージェントで確認する
URL検査から、自身のサイトのトップページURLを指定して、表示された結果から「カバレッジ」を開きます。

もし移行されていない場合
もし、それぞれの画面でインデックス方法が、- URL検査では「スマートフォン用 Googlebot」
- 設定・ガバレッジでは「パソコン用」
モバイルファーストインデックス(MFI)のまとめ
2016年に計画されてから4年近くの期間で対応されるモバイルファーストインデックス化。 PCコンテンツからスマホコンテンツにインデックス方法が変わることで考えると、以下の認識を持っていれば問題ありません。- スマホのコンテンツが、Googleに正常にインデックスできない場合
- スマホのコンテンツが、PCページのコンテンツに比べて、品質が劣る場合